ピアノ協奏曲第23番

「ピアノ協奏曲第23番」は、モーツァルトが作曲したピアノ協奏曲。

1786年の3月に完成し、初演も同じ月に行われたと見られていますが、詳細は不明。

同時期のピアノ協奏曲と比べると、この曲は楽器編成や曲の構成がやや単純です。
簡潔で軽快な曲。

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第1楽章 アレグロ イ長調 4/4拍子 ソナタ形式

古典派の協奏ソナタ形式。オーケストラが提示した主題をピアノが繰り返す明快な形式です。

第2楽章 アダージョ 嬰ヘ短調 6/8拍子 三部形式
シチリアーノのリズムに基づいた旋律が歌われます。第22番の第2楽章も短調ですが、大規模な第22番とは違い、物思いに沈んだように静かで短い曲。

第3楽章 アレグロ・アッサイ イ長調 2/2拍子 ロンド形式
第2楽章とは一転して飛び跳ねるような活発なロンド。軽快な楽想が次々に現れます。

後宮からの誘拐

『後宮からの誘拐』は、モーツァルトが1782年に作曲した三幕からなるドイツ語オペラです。

日本では『後宮からの逃走』とも呼ばれます。

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クリストフ・フリードリヒ・ブレッツナーの台本を、ゴットリープ・シュテファーニェが改作したもの。

主人公ベルモンテが召使ペドリッロの助けを借りながら、恋人のコンスタンツェをトルコ人の太守セリムの後宮(ハレム)から救い出す・・・というストーリーです。

人気のあるオペラなのでDVDも出てます。


下書きをしない天才

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モーツァルトの異名のひとつに、「下書きをしない天才」というのがあります。

モーツァルトの自筆譜の中には完成・未完成曲含め、草稿及び修正の跡が多く発見されています。

特に人気のあるピアノ協奏曲23番は、その数年前に書かれた草稿が発見されています。

ただ、作曲するのが早かったのは事実。
例えば交響曲第36番はリンツ滞在中に作曲されたようですが、父との手紙のやり取りから3日で書き上げたことが分かっています。

交響曲第39番から41番「ジュピター」までの3つの交響曲も、わずか6週間ほどで完成させています。

また、別の手紙からは彼が頭の中で交響曲の第1楽章を作曲したあと、それを譜面に書き起こしながら同時に第2楽章を頭の中で作曲し今度は第2楽章を書き起こしている間に第3楽章を頭の中で作曲したという手順を踏んでいたということが分かっています。

ものすごい頭の中ですよね。

天国的

モーツァルトは、晩年に向かうにつれて長調の作品であっても深い哀しみを帯びた作品が増え、その作品たちはしばしば「天国的」というように形容されます。

また、短調作品は非常に少ないながら悲壮かつ哀愁あふれる曲調で、交響曲第40番ト短調のように人気が高いですね。

モーツァルトの時代には、すでにポリフォニー音楽が流行遅れになり、ホモフォニー音楽が支配的になっていました。

しかし彼はバッハやヘンデルの作品を研究し、交響曲第41番の終楽章のように対位法を活用する手腕もあったんです。


モーツァルトの作風

モーツァルトは古典派音楽の代表であり、ハイドン、ベートーヴェンと並んでウィーン古典派三大巨匠の一人です。

最初は実の父親に習い、ヨハン・ショーベルトなど当時のヨーロッパで流行した作曲家たちの様式を、クラヴサン曲を中心として学びました。

その後のピアノ・管弦楽曲はバッハの影響を受けています。

後期に入るにつれ、ハイドンとバッハ、双方の影響を強く受けていることがわかります。

モーツァルトの作品はほとんどが長調で、軽快で優美な、装飾音の多い音が特徴です。
これは当時の音楽の流行を反映したものなのだそうです。

これがロココ様式、あるいはギャラント様式と呼ばれています。

また、モーツァルトが主に使用していたピアノの鍵盤は、沈む深さが今のピアノの約半分でした。
それが軽快に演奏できる理由のひとつだったんですね。