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"わたしは今、室内楽と教会音楽を作曲するのを楽しみにしています。

特に教会音楽の作曲の分野では、2人の優れた対位法作曲家がいます。

ハイドン氏とアドゥルガッサー氏です。

わたしの父は教会に奉仕しておりますから、わたしには好きなほど教会音楽を作曲できる機会が与えられています。

(中略)

わたしたちの教会音楽は、イタリアのそれとはまったく異なっています。

というのは、キリエ、グローリア、クレド、書簡ソナタ、オッフェルトリウムまたはモテット、サンクトゥス、アニュス・デイをすべて含めて、1回のミサが45分よりも長くなってはいけないからなのです。

荘厳ミサ(ミサ・ソレニムス)でさえも、大司教自身が司祭されるときには、これが適用されるのです。

ですからこのような種類の作曲をするには、特別の学習が必要であることがおわかりになるでしょう。"

これは、1776年9月4日、モーツァルトがかつての師であったマルティーニ神父に宛てた手紙の一部です。

好きな一曲 その3

この作品は、演奏される機会も多いだけに、ある水準以上に達したものが少なくないです。

カラヤンには、1975年のベルリン・フィルとの録音と、その10年後のウィーン・フィルとのライヴがあります。

歌手がまったく異なっているので、いずれを選ぶかは好みですが^^

音楽の細部にまでおよぶ美しさという点では、旧録音だと思います。

クーベリックは、それよりもはるかに控えめではありますが、穏やかな表情を思わせつつも、かなり緊張した内容をも秘めています。

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好きな一曲 その2

このことは、『戴冠ミサ』と呼ばれていることと矛盾するように思われます。

しかし、その後1790年になってこの作品が、1780年に作曲された『ミサ・ソレニムス』とともに、ヨーロッパ各地で行われたレオポルト2世の戴冠式の記念ミサに使われたことから、この名称が与えられたのだろうという推論によって説明されています。

その音楽は、マンハイム=パリから旅行を終えて、ますます円熟を示しつつあった彼の書法を投影するかのように豊かな広がりを見せています。

作品の規模も大きく、またホモフォニックであるとともに、きわめて器楽的な性格の強いものとなっています。

ただ、そうした充実ぶりを見せながら、ザルツブルグの教会音楽の伝統のひとつとも言えるようなヴィオラ・パートの除外という特異な楽器編成は、ここでも守られています。

さらに興味深いことは、ウィーンでの『フリーメーソンのための葬送音楽』においてさえ、このヴィオラを除外するという形は、踏襲されているのです。

好きな一曲

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主としてザルツブルグ時代に書かれた10数曲におよぶモーツァルトのミサは、必ずしもすべてが日常的に演奏されているわけではないです。

しかしそれらの中で、マンハイム=パリ旅行から帰った彼が、ザルツブルグにおいて1779年3月23日に書き上げたハ長調K317のいわつる『戴冠ミサ』は、もっともよく知られているもののひとつになっています。

この作品は、かつてはザルツブルグ北方の丘の上に建てられたマリア・プライン巡礼教会にある聖母マリアの戴冠像のための恒例行事となっていた、ミサ奉献日に演奏されることを目的として書かれたものです。

しかし1779年の奉献日、つまり6月27日のために作曲したものとしては、あまりに早く閑静されているということや、この教会で演奏するためにしてはオーケストラ編成が大きすぎるということなどから、今日ではこの作品は、4月4日から翌日にかけての復活祭のために作曲され、ザルツブルグ大聖堂で初演されたものと見られています。

大好きな音楽家 その3

四声部の独唱、合唱のほか、二声部のヴァイオリン、通奏低音(低弦とオルガン)、それにトランペット2、ティンパニが加わります。

だから小編成のわりに華やかなかんじがあり、当時のザルツブルグ大司教コロレードの好みにも合っていたのではないかと思われます。

また、この『雀のミサ曲』という題名は、サンクトゥスの部分に現れるヴァイオリンの鋭い音型が雀のさえずりに似ていることから付けられました。

なので、この音型は次のベネディクトゥスにも出てきます。

この曲の録音は意外に少ないですね。

以前はグシュルバウアー指揮カイヤール合唱団やグロスマン指揮ウィーン少年合唱団などの演奏がありましたが、現在ではクーベリック指揮のものが安定した演奏です。

ほかに、ウィーン少年合唱団の新しい録音もあります。

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大好きな音楽家 その2

ちょうどその頃、モーツァルトはミュンヘンで2曲の教会音楽を作曲していました。

ひとつはニ短調の『オッフェルトリウム』K222、もうひとつがこの『雀のミサ曲』です。

これらはミュンヘンで作曲されたとはいえ、当時モーツァルトが置かれていたザルツブルグの宮廷音楽家としての職務として、ザルツブルグにおける礼拝用の作品として作曲されたもの。

弦楽部にヴィオラが入っていないのもそのためですが、また彼のミサ・ブレヴィス(小ミサ曲)としても、とくに小規模で短い作品になっています。

それはひとつには、当時のミサ曲の作曲の慣例をなっているグローリアとクレードの最後の部分に置かれるフーガが省略されていることにもよります。

そのためにアインシュタインのように、この曲の価値を低くみる人もいますが、逆に言えばホモフォニックな手法が中心であるために一般的にはわかりやすく、親しみやすい作品になっているとも言えます。

大好きな音楽家

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ミサ・ブレヴィス ハ長調 《雀のミサ》


1774年12月7日、モーツァルトは父親のレオポルトとともにミュンヘンに到着します。

それは、ミュンヘンのバイエルン選帝候マクシミリアン3世から依頼されたオペラを上演するためでした。

オペラ・ブッファ『にせの女庭師』K196でしたが、モーツァルトの手紙によれば、この上演は大成功だったようです。

初演の翌日、1775年1月14日付けの故郷の母親に宛てた手紙では、モーツァルトは次のように記しています。

「神様のおかげです。ぼくのオペラは昨日13日に上演されて、とても説明のつかないくらいの大成功でした。

劇場は超満員で、大勢の人が入場できずに帰りましたし、アリアが終わる度にたいへんな拍手と騒ぎで、ブラボーの大声が上がりました。」

モテト《エクスルターテ・ユビラーテ》 その3

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そんな経緯をもって生みだされたこのモテトは、たしかにユニークな一面をもってはいますが、それはまた、イタリアへの旅なくしては生まれなかったものであったかもしれません。

なお、第3楽章のアレグロは、「アレルヤ」のテクストをもっているとはいえ、一種のヴォカリーズともいえるもの。

なので、しばしば独立して演奏されていますよね。

もともとカストラート歌手のために書かれたものではあっても、今はソプラノのレパートリーであることは間違いありません。

お奨めには、まずテ・カナワやバトルの演奏を挙げたいです。

音楽のもつ明るさや華やかさを適度に発揮させています。

あと、マティスの演奏もいいですね。

モテト《エクスルターテ・ユビラーテ》 その2

ソナタ形式によるアレグロから始められるこの作品は、やはりソナタ形式にもとつくアンダンテに続き、そしてロンド風のアレグロの終曲で結ばれるという、3楽章の形をとっています。

それは、いわばイタリア風のシンフォニアあるいは独奏協奏曲のスタイルを声楽作品に応用したものといってもいいでしょう。

そこでのソロイストは、もちろん高声部の歌手ですが、ここでは、どこまでもラウッツィー二がその役割をつとめることになっており、その音域もすべて彼にあわせたものでした。

このように、この作品が機会音楽的に着想されたものであっても、モテトに数えられているのは、もちろんラテン語による宗教的なテクストが用いられているからであり、また、わずかながらレチタティヴォも置いているからでしょう。

もっとも、この頃のイタリアでは、彼の生地ザルツブルクなどとは比較にならないほど、すでに教会というものを離れた世俗的ともいえるような教会音楽の存在が許されていたわけです。

そのことは、とくに抵抗を感じるようなことでもなかったのですね。

モテト《エクスルターテ・ユビラーテ》

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モーツァルトの《アレルヤ》の名で知られているソプラノ独唱用の小品は、実は彼のモテトの中の終曲をなすものです。

1773年1月17日にミラノのテマチノ教会において初演されているこの《エクスルターテ・ユビラーテ(踊れ、喜べ、幸いなる魂よ)》が、そのモテトです。

このころモーツァルトは、3回目のイタリア旅行を行なっていました。

イタリアはザルツブルク時代の彼にいろいろな形で影響を及ぼしてもいますが、今回の彼は、ミラノでオペラ・セリア《ルチオ・シルラ》を初演するのがひとつの大きな目的でした。

そのためのミラノ滞在中に、彼はこの歌劇のチェチーリオ役をつとめたカストラート歌手・ヴェナンツィオ・ラウッツィー二を独唱者に想定しながら、このモテトの筆をとったと言われています。

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